
韓国 歯医者 保険、その場では使えません
韓国 歯医者 保険、この組み合わせで検索された方が最初に知りたいのは、たいてい一つのことだと思います。日本の保険証は、そのまま使えるのか。

韓国 歯医者 保険、この組み合わせで検索された方が最初に知りたいのは、たいてい一つのことだと思います。日本の保険証は、そのまま使えるのか。
結論から申し上げると、韓国の歯科の窓口で日本の健康保険証を提示しても、その場で自己負担割合が下がることはありません。ただし「だから全部あきらめるしかない」という話でもないのです。
この記事では、韓国での歯科治療費がどういう扱いになるのか、帰国後に申請できる制度は何か、そして最初から自費と割り切るべき治療はどれかを整理します。
韓国にも国民健康保険があります。ただし対象は原則として韓国に居住し、加入している方です。
短期滞在で来られた方はこの制度の外にいます。つまり窓口では全額自費のお支払いになります。
日本の保険証も、韓国の医療機関の窓口では効力を持ちません。窓口どうしで精算する仕組みが存在しないためです。
ここまでは、多くの方が想像されている通りだと思います。問題はこの先です。

日本の公的医療保険には、海外で受けた治療について帰国後に申請できる海外療養費という仕組みがあります。
考え方はこうです。日本国内で保険診療として認められている内容の治療であれば、日本国内でかかったであろう金額を基準に、その一部が払い戻される可能性があります。
つまり韓国で支払った金額がそのまま戻るわけではありません。基準になるのはあくまで日本国内の算定額です。
虫歯の治療や歯の痛みへの処置など、日本でも保険診療として行われる範囲の治療が該当します。
治療の内容によって判断が変わるため、渡航前に一度ご自身の保険者に確認しておかれると安心です。
審美を目的とした治療は対象外です。ラミネートベニア、セラミック矯正、ホワイトニングはここに入ります。
ラミネートの保険の扱いについてはラミネートの保険適用条件の記事で詳しく整理しています。
診療内容明細書と領収明細書、そしてそれぞれの日本語訳を求められるのが一般的です。書類は治療を受けたその場で依頼しておくと確実です。
様式や可否は加入されている保険者によって異なります。この記事の内容は一般的な説明であり、最終的な判断は保険者にご確認ください。
下の表は、窓口での扱いと帰国後の申請の可能性を並べたものです。ご自身が受けようとしている治療がどこに入るか確認してみてください。
| 治療の種類 | 韓国の窓口 | 日本の海外療養費 |
|---|---|---|
| 虫歯の治療・痛みの処置 | 自費 | 対象になりうる(保険者に要確認) |
| クリーニング・歯石除去 | 自費 | 内容により判断が分かれる |
| ラミネートベニア | 自費 | 対象外(審美目的) |
| ホワイトニング | 自費 | 対象外(審美目的) |
| セラミック矯正・審美補綴 | 自費 | 対象外(審美目的) |
表の右の列を見ていただくと分かるように、審美治療は最初から自費として計画するほうが現実的です。
保険が効かない治療では、金額の説明のしかたそのものが病院選びの判断材料になります。
これは服のオーダーに似ています。既製品なら値札を見れば済みますが、仕立てる場合は生地代と仕立て代が別なのか、直しが含まれるのかを先に聞かないと総額が見えません。
歯科でも同じです。診断料、仮歯、調整、その後の点検が金額に含まれているのかを最初に確認しておく必要があります。
ブランシュ歯科では、韓国の方と外国人の方に同じ価格基準を適用しています。ご案内の言語が変わっても計算の仕方は変わりません。
ラミネートの費用の全体像はラミネートの価格まとめにまとめてあります。

一つ目は、旅行中に痛みが出て駆け込まれる場合です。応急的な処置が中心になり、書類をそろえておけば帰国後の申請につながることがあります。
二つ目は、はじめから審美治療を目的に渡航される場合です。こちらは保険の話ではなく、総額と滞在日数のデザインが中心になります。
同じ「韓国の歯医者」でも、この二つでは準備するものがまったく違います。ご自身がどちらなのかを先に決めておくと相談が早く進みます。
言語の不安については韓国の歯医者は日本語で受診できるのかの記事もあわせてご覧ください。
韓国の医療機関の窓口では適用されません。窓口でいったん全額をお支払いいただき、日本で保険診療に該当する内容であれば、帰国後に海外療養費の申請を検討する流れになります。
急な痛みなど突発的な治療は対象になる商品もありますが、治療を目的とした渡航は対象外とされているのが一般的です。ご契約の約款をご確認ください。
審美を目的とした治療にあたるため、日本でも韓国でも保険の対象外です。自費として費用を計画してください。
歯科治療には、知覚過敏、歯ぐきの違和感、補綴物の破損や脱離などが起こる可能性があります。適応や結果には、歯の状態、歯ぐきの状態、噛み合わせ、生活習慣による個人差があります。
この記事は一般的な情報であり、診断に代わるものではありません。制度の適用可否は加入されている保険者に、治療については歯科医師の対面診療でご確認ください。

私はこの十年、渡航して来られる方の相談を受けるたびに、費用の話を最初にするようにしてきました。保険が効かない前提であればなおさら、後から金額が動かないことが安心につながるからです。
院内に技工所を持ち、論峴(ノニョン)駅から歩いていただける距離にあります。日本語でのご案内もご用意しています。
お口の中の写真を送っていただければ、渡航前におおよその流れをお伝えできます。
チカワン キム・テヒョン(ブランシュ歯科 院長・ソウル大学出身の歯科医師)